6月

06/10 実習 自然のお仕事体験MASHinオロフレ山 (宮本さん)


◆要旨
雨天・強風のため登山中止。ふぉれすと鉱山にて、宮本さんから前回、黄金山登山の際のご参加者の方の声(手紙)を披露していき、そこから読みとれる顧客ニーズ、マーケットニーズ、とガイドとしてのミッション・役割、顧客の創造についての講義と、前回三木さん講義の際の植物同定を行いました。

◆感想
宮本さんの講義にて。
ツアーを作る→メッセージを生み出すことの難しさを痛感。
ガイドとして、「ものを売るのではなく、スタイル(=体験)を売っていくのだと」
事前に、一人住まいの老齢女性にスポットをあてたツアー企画、ということを考えていて困りました。スタイルを生むことで止まっていた、まさにその時だったからです。
三木さんの授業でも痛感したように、自分自身の引き出しが少ないことと常に受け身であった自分が、ひとつのスタイルをもって生活している訳でもなく、行き先も闇の中の自分だったから。
当たり前だけど、その部分を乗り越えない限りは自分自身を創造していくことさえ出来ません。正直、今はそれらしい応えをだすことができません。

ゆっくりでも、しっかり、その部分は自分自身に向き合っていきます。
そして、顧客のニーズも個に焦点が当たっている分、多様なニーズが存在しています。それを読みとり、組み立てていくことも同時にせねばなりません。ガイドに限らず同様。課題は大きい。



06/08-09 実習 子供キャンプロケ班in支笏湖 (伊藤さん)

◆要旨
JTBツアー企画のロケ班として、また、学生の宿泊実習として、支笏湖にて、一泊二日のキャンプ実習を行いました。

◆感想
新しいフィールドを見ながら、何をメッセージしていくのか、イメージをふくらませていくプロセスに参加。
また、伊藤さんのガイディングも初めての体験で、「ノープラン」というやり方は、これまで受けてきた宮本さんの実習ともまた趣を異にしていて、やはり色んなスタイルがあることを実感。例え同じフィールドであっても、ガイドが違えばまた違った楽しみがあるのだろうと。

ロケ自体は、かなり多くのポイントを見て回ったので体力あっての、というところでしょうか。
2日目は、3時おきで日の出を見に行ったり。。。結構疲れました。



06/05・07 実習 フィールドワーク植物in登別 (三木さん)

◆要旨
2日間にわたり、登別方面で植生調査と三木さんのガイディング(自然を見るということ、見方)の一端を垣間見ることが出来ました。

◆感想
2日間を通して、一番驚いたことは植物の種類の多様さ、というか、多さ。
10m四方の場所で出てくる植物の名前、一瞬にしてノート一杯に埋め尽くされていきました。こんなにも多いとは。。。

一番心に残ったこと。ガイドを目指していくにあたってのアドバイス
「真剣に見ること」。
目で見て触って匂いを嗅いで。。そういうことで見分けていく、知っていく、親しんでいくこと。パッと見て判断しないこと。
それがなんで重要なのか、植物の見分けの中で学びました。
そして、「見えているけど認識されない。そういうビギナーの時の気持ちを忘れないでいること。何で分からなかったのか、何で分かるようになってきたのか、そのプロセスをお客様に伝えてそのプロセスを早く知ってもらえるように伝えていくこと」
この言葉は、自分自身が超ビギナーであるがゆえに、弱みを強みに転化することができる励みになりました。

いろんな観点から、そしてつながりを模索していく。
かつては、多くの事柄が密接につながりあって社会が形成されていっていたプロセスを知るに辺り、強い衝撃を受けたことがあった。
今は、自然に目を向け、「理科」で習っていた断片的な事柄をつなげていく時。そのプロセスが見えたとき、もっと幅広く、色んな視点で物事を「見る」ことができるだろう。

ヨッシーは3日間誰とも会わないで過ごす、という経験がないでしょう?」
私のように、浅はかな知識だけで発する言動は常に薄っぺらいものです。
学生が終了したとき、一人で野外に出られるだけのスキルを身につけ、実践していきたいと思います。



06/04 実習 ラフティングinニセコ (NAC・廣田さん同行)

◆要旨
ラフティングの体験ということで、NAC半日ツアーに参加。また、他の同業者の体験ということでもありました。

◆感想
NACという存在をこれまで知らなかったのですが、一言で言うと「ビジュアルに力をかけているアウトドア業者で若い感じ」でしょうか。
特に、NEOSなど多くのアウトドア事業を行っている団体は中高年がターゲットということもあって落ち着いたイメージがあったのですが、スタッフの中に美術専属スタッフが複数名いたことからも違いと驚きがありました。
確かに、事業の特性上、若い年代にもうける短期的に、スポーツ的で、手軽にアプローチすることが出来るといったアウトドア、が若い顧客を呼び込めるのでしょうが。。。
あとは、スタッフ自体が非常に若く明るい、というか、現代風のオシャレ的要素もあるので、全体の雰囲気が若々しさと明るさを感じさせた。
NACの建物もカフェが併設されてたりしていて良かった。

ただ気になった部分もあって、安全管理の部分とスタッフが若すぎる?という点でした。
途中、川で泳げる機会が参加者に提供されていましたが、参加者2名が本流で一気に流されてしまう場面がありました。先に他の一挺があったので事なきをえましたが、ガイドの方自体「(参加者が)流されていることに危機感がないことに驚いた」と漏らしていました。
一方、野外活動の危険を知らない参加者(初心者)に楽しさを提供していくことのリスクを考えると、未然防止の部分への働きかけはなかったし、ガイドの腕一本にかかっていることの難しさが気になりました。
また、スタッフが若い?というのは、たまたまなのでしょうが、移動のバスの中で給料の金額を言い合いながら安いよ〜などといっている点からは多くの多様なスタッフを抱えていく中で質を高めることの難しさを感じました。

ラフティング自体は、川の楽しさを味わえ、とっても楽しかったです。



06/02 実習 自然のお仕事体験MASHin黄金山 (宮本さん・西邨さん)


◆要旨
学生と行くツアーの第二弾として、今回は2名のお客様と快晴の黄金山を登頂しました。黄金山は独立峰で植生の垂直分布が分かりやすい点もあり、途中、日本海側に近い山の植生の特徴ということで宮本さんに植物の見方講座などのお話もいただきました。

◆感想
事前に「非常に高度感がある山だから面白いと思うよ」というアドバイスを受けていたのですが、登ってみて初めてその意味を理解することができました。
また、植物もこれまで単体に目を向けてきた傾向がありましたが、鳥などの動物と同様に、周りの環境(地理的位置、日当たり、土質など)を見て植物をみることの楽しさとつながりを感じることができたり、オロフレなど行けなかったことでこれまで楽しみにしていたシラネアオイもみることができ野草の美しさ、はかなさに魅了された楽しい山登りができました。

お客様も、植物などよく「見る」ということ(ルーペなどを活用したり)などで楽しみを再発見されていたり、ガイディングの楽しさが手伝って「登る前ははたして登り切れるのかがとても心配だったけど、いつももくもくと登っているのとは違って、途中色んなお話が聞けたこともあって楽しく登り切ることができたわ」という言葉をいただきました。
登るのにかかった時間を「かなりゆっくりだったのでは」とおっしゃっておられましたが、MASHの時より若干早い時間」と西から。
ガイドのリードの旨さ、話の匠さ、出発時からの話の伏線、帰りの移動時間をつかったまとめなど、多くの要素で演出されたツアーに本当に大満足のご様子でした。
帰りの車の中で、「このまま帰るのはもったいないからこれからまた山に行きませんか」とおっしゃるお客様の言葉から、満足されているご様子と楽しさやうれしさを継続していきたい名残惜しさが感じられました。
本当に楽しく嬉しい一日でした。



06/01 実習 岩登りin赤岩 (樋口さん・西邨さん・落合さん)

◆要旨
前回の実習の際に行ったロープワーク、岩登りの基本的な流れなどを踏まえ、実際の岩登りにチャレンジした。

◆感想
岩登りは、ずっとやってみたかったことのひとつだったこともあり、非常に楽しみにしていた期待の反面、登る直前に樋口さんからのお話(危険と集中)で、適度な緊張感ももちながら楽しむことができました。
実際行ってみると、自分自身の性格がよくでているな、と感心してしまいました。それは、滑落するのではないか、という怖さから、より慎重になるのですが、まず自分で判断してチャレンジする、ということより、良く知っている人に次の足場などを聞き実行に移そうとするのです。
また、途中そのことを指摘され意識して努めるようにしたのですが、自分の判断に自信が持てないときに後押しをしてもらうと、登ることに安心感が生まれるのか、登っていく自分がいました。
野外活動を行っていくと、自分の弱い部分、至らない部分が顕著に垣間見られるわけですが、野外活動を通じてこんな自分の一面を打破していけないかと思う今日この頃なのでした。