ドラッカーとの出合い
ぽんと、手渡されてから、かれこれ7年が経つだろうか。
たしか、この本を読むのに、3ヶ月以上かかったと思う。
とても興味があるんだけど、読み進めることができなかった。
そのとき、大学3年生。
いまもそうだけど、あまりにも無知だったし、勉強が足らなかったから。
何にもまして、自分がもっていた知識を再統合しないと読み進められなかったと記憶している。
この本がきっかけとなり、社会の構造問題、社会が動いていく仕組みやそれが出来上がるにいたる歴史の流れについて、興味をもつようになり、今にいたる自分がいると思う。
その後、ドラッカーの著書は少しばかりしか読めていない。
わくわくするんだけど、あえて途中でやめてしまったものもある。
たいそうな理由などなくて、ただ不精なだけだけど。
彼のことを経営学者ということで理解している人も多いけど、入りがそうであっただけに、彼が言うように、私は社会学者であり、第一線で情報をつかんでいる学者と思う。
コンサルタントへの道はなげたけど、非営利組織へ歩む道を、時代の流れの中で選択していけたことは、自分の中の成功だと思っている。